悲しみは乗り越えるものではない・・・ [雑談]
あの日から6年・・・
もうすぐ愛娘の七回忌。
初七日、四十九日、一周忌、三回忌を終えた頃の自分は、まだまだ愛娘の死を受け入れていなかった。小さな子どもを見ると胸が苦しくなり、「何で俺たちなんだろ・・」と自問自答を繰り返した。
想像を遥かに超えた恐怖。
我が子を失った後の喪失感は、とてもじゃないけど経験した人にしか分からないだろう。
悲しい、寂しいという感情だけではなく、突然襲われる孤独感、不安、気持ちが落ち着かず眠れない日もあった。心が休まる日はなく、いつも疲れていた。その結果、人の幸せを素直に喜べなかったり、イライラしたり、好きなことをしても楽しいと感じることさえできない自分がいた。
自分が自分じゃないみたいで、少しずつ心が崩壊していくのが分かった。もちろん、このままではダメだと思っていたし、そんな自分が恥ずかしかった。
1日でも早く、この状況から抜け出す方法を考えた。
“強くなるしかない”
“乗り越える”
この2つの言葉が脳裏をよぎった。
気持ちが沈み、笑顔になれない日があれば、呪文のようにこの言葉を唱え、自分の心を誤魔化していた。だけど、「そもそも子どもの死を乗り越えた先に何があるのか?」私は何も分かっていなかった。