父親への失望・・ [雑談]
ある日、突然兄が家にやって来た。
兄「おう!元気かー?」
私「どうしたの?急に」
兄「ちょっとこっちに来る用事があったから、久々に飯でもどうだー?」
詳しく話を聞くと〝姪っ子のお使い〟でこっちに来たらしい。
兄「最近どうだー?」
私「まあまあ忙しいかなー」
そんな〝他愛もない会話〟が続き、私は一応父親のことを話しておくか・・と思った。
そして、これまでの一連の話をした。
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疎遠の息子
兄「ふーん・・」
(冷静ながらも何か考えている雰囲気)
兄「それからは?」
私「仕事で昼間いないから、来てるのか分からない・・」
兄「そうかー」
(言葉は少なげだが、何か言いたそうな空気が流れている)
兄「金だな!」
思わず笑いそうになった。
兄は悪くない、なぜなら誰もが「金だな!」と言うからだ。
(どんだけ印象悪いんだか・・)
私「やっぱりそう思う?」
兄「それしかないだろー!」
私「だよねー」
兄「憶えているか?水道止められていたこと」
私「うんうん」
今でも当時のことははっきりと憶えている。
あの日も近くを通ったからトイレを貸してと兄は突然やって来た。
小学生だから分からなかったが、トイレを借りる口実で私の様子を見に来ていたのだろう。
ただ水道が止められているとは、夢にも思わなかったと思う。
兄「水道止められるって相当だぞ!苦笑」
私「ははっ・・苦笑」
兄「そんな父親が病気で死ねかも知れない、だから、お前に財産を残しているから受け取ってくれ!なんて言うと思うか?」
私「ないだろうねー」
兄「万が一、宝くじに当たりました。使い切れないほどのお金があります。」
私「うん・・」
兄「だとしても、お前はそんな父親から何も受け取る必要はないんじゃないか?」
私「うーん・・」
(一億くれるなら欲しんですけど・・)
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兄は武士のような人間。
良く言えば、〝強い信念があり、軸がブレない人〟
悪く言えば、〝融通が効かない〟
きっと兄の気持ちはこうだろう。
確かに〝金は金〟かも知れない。だけど、そんなクズ親から貰った金に手を付けたら、私は〝息子〟として認めたことになる。
30年近く前に父親と決別し、自分の力でここまでやって来たこと、そして、そんな自分を支えてくれて人に対して、〝カッコ悪い〟ことをするな!という意味ではなかろうか?
兄「まあ、まず宝くじに当たることはないし、そんな父親じゃない・・」
そして、少し考えた兄の口から衝撃的な言葉が出た・・
確かに大人になった今なら分かる。
私はそんなことまで考えもしなかった。
今まで私に言わなかったのは、兄の優しさだろう。
兄が私の父親を憎む理由。
その理由を聞いて、私は改めて父親に失望した。
兄「おう!元気かー?」
私「どうしたの?急に」
兄「ちょっとこっちに来る用事があったから、久々に飯でもどうだー?」
詳しく話を聞くと〝姪っ子のお使い〟でこっちに来たらしい。
兄「最近どうだー?」
私「まあまあ忙しいかなー」
そんな〝他愛もない会話〟が続き、私は一応父親のことを話しておくか・・と思った。
そして、これまでの一連の話をした。
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(冷静ながらも何か考えている雰囲気)
兄「それからは?」
私「仕事で昼間いないから、来てるのか分からない・・」
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(言葉は少なげだが、何か言いたそうな空気が流れている)
兄「金だな!」
思わず笑いそうになった。
兄は悪くない、なぜなら誰もが「金だな!」と言うからだ。
(どんだけ印象悪いんだか・・)
私「やっぱりそう思う?」
兄「それしかないだろー!」
私「だよねー」
兄「憶えているか?水道止められていたこと」
私「うんうん」
今でも当時のことははっきりと憶えている。
あの日も近くを通ったからトイレを貸してと兄は突然やって来た。
小学生だから分からなかったが、トイレを借りる口実で私の様子を見に来ていたのだろう。
ただ水道が止められているとは、夢にも思わなかったと思う。
兄「水道止められるって相当だぞ!苦笑」
私「ははっ・・苦笑」
兄「そんな父親が病気で死ねかも知れない、だから、お前に財産を残しているから受け取ってくれ!なんて言うと思うか?」
私「ないだろうねー」
兄「万が一、宝くじに当たりました。使い切れないほどのお金があります。」
私「うん・・」
兄「だとしても、お前はそんな父親から何も受け取る必要はないんじゃないか?」
私「うーん・・」
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良く言えば、〝強い信念があり、軸がブレない人〟
悪く言えば、〝融通が効かない〟
きっと兄の気持ちはこうだろう。
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30年近く前に父親と決別し、自分の力でここまでやって来たこと、そして、そんな自分を支えてくれて人に対して、〝カッコ悪い〟ことをするな!という意味ではなかろうか?
兄「まあ、まず宝くじに当たることはないし、そんな父親じゃない・・」
そして、少し考えた兄の口から衝撃的な言葉が出た・・
確かに大人になった今なら分かる。
私はそんなことまで考えもしなかった。
今まで私に言わなかったのは、兄の優しさだろう。
兄が私の父親を憎む理由。
その理由を聞いて、私は改めて父親に失望した。
2024-01-16 12:00
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