疎遠の息子③ [雑談]
ある街に〝日頃の疲れを癒し落ち着いて過ごせるスナック〟がある。
そこはひとりでも気軽に行ける店。
気取らずアットホームな雰囲気で、気さくでおしゃべり好きなマスターが出迎えてくれる。
行く日によっては常連客で店内は満席になるが、お客様がいない時はお酒を飲みながら人生相談もできる、らしい・・
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前回の続き・・↓↓↓
疎遠の息子②
私はその日の夜、ある場所へ向かった。
マスター「お疲れー、どうしたくらい顔して」
私「ちょっと色々あってさー」
マスター「色々・・・」
私はこれまでのことをマスターに話した。
マスターの顔色がどんどん暗くなる。
(想像通りだなー)
私はなぜマスターに話そうと思ったのか。
それは30年近く疎遠でありながら、自分の都合で押しかけて来る非常識な父親。
万が一、そこで口論になり警察沙汰のトラブルに巻き込まれた場合、事情を知らないマスターは驚くだろう。
それがもし、私が何らかの理由で命を落とすことになったら、真実は闇の中である。
「いやいや、そんなことあるかーい?」
と思う方もいるかも知れない。
だけど、小学生の時、一度身の危険を感じる出来事があった。
そして、最初はそんなつもりはなくても、自分の思い通りにならなかった父親が突然襲って来るかも知れない。
物騒な世の中だ。
何が起きるか分からない・・
こうしてブログに書いているのも、ある意味、何かあった時の為だ。
マスター「で、お前はどうしたいの?」
私「どうしたいも何も、いないと思っている父親が現れても困る」
マスター「俺らに気を遣わなくてもいいんだぞ!お前の父親なんだから」
私「本当に無の感情で、〝憎いとか会いたい〟とかそんな感情すら全くない」
マスター「そっかー、わかった!連絡先教えろ、俺が電話する」
私「えっ!」
マスター「お前がわざわざ連絡する必要はない!」
私「あ、うん。」
マスター「まあ、良い話ではないだろうな、多分金だろ!金!」
確かに〝便りがないのは良い便り〟と昔から言ったもんだ。
私も口には出さなかったが、そんなことなんだろうなーと思っていた。
(実際はわからない)
もしかしたら、本当に身体の調子が悪く、余命宣告をされているかも知れない。
これまでの人生を振り返り、思い残したことがあって私に会いに来たのかも知れない。
〝最後に謝りたい〟と。
事実はわからない。
もしもそうなら、それはやっぱり父親本人の自己満足に過ぎない。
〝ただ誤ったことで自分が楽になりたいだけ〟
私は昔のことを思い出して不快な気持ちになるだけだろう。
結局、そういう人間は自分のことしか考えない、相手の気持ちなんかお構いなしだ。
とはいえ、仮にも父親だ。
〝私はそんな人間の気持ちを汲む必要があるのだろうか?〟
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私はマスターのLINEに連絡先を送信した。
そして、マスターとの話の中で最終的に決まったことは、父親もしくは父の友人と名乗る人間が再度現れた場合、マスターが電話する形で落ち着いた。
私の父親はどうなっても知らないが、逆情したマスターが何をするか分からないからだ。
この話は今から半年くらい前の話である。
後に子どもだった私が知らなかったことが次々と判明するのであった・・
そこはひとりでも気軽に行ける店。
気取らずアットホームな雰囲気で、気さくでおしゃべり好きなマスターが出迎えてくれる。
行く日によっては常連客で店内は満席になるが、お客様がいない時はお酒を飲みながら人生相談もできる、らしい・・
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疎遠の息子②
私はその日の夜、ある場所へ向かった。
マスター「お疲れー、どうしたくらい顔して」
私「ちょっと色々あってさー」
マスター「色々・・・」
私はこれまでのことをマスターに話した。
マスターの顔色がどんどん暗くなる。
(想像通りだなー)
私はなぜマスターに話そうと思ったのか。
それは30年近く疎遠でありながら、自分の都合で押しかけて来る非常識な父親。
万が一、そこで口論になり警察沙汰のトラブルに巻き込まれた場合、事情を知らないマスターは驚くだろう。
それがもし、私が何らかの理由で命を落とすことになったら、真実は闇の中である。
「いやいや、そんなことあるかーい?」
と思う方もいるかも知れない。
だけど、小学生の時、一度身の危険を感じる出来事があった。
そして、最初はそんなつもりはなくても、自分の思い通りにならなかった父親が突然襲って来るかも知れない。
物騒な世の中だ。
何が起きるか分からない・・
こうしてブログに書いているのも、ある意味、何かあった時の為だ。
マスター「で、お前はどうしたいの?」
私「どうしたいも何も、いないと思っている父親が現れても困る」
マスター「俺らに気を遣わなくてもいいんだぞ!お前の父親なんだから」
私「本当に無の感情で、〝憎いとか会いたい〟とかそんな感情すら全くない」
マスター「そっかー、わかった!連絡先教えろ、俺が電話する」
私「えっ!」
マスター「お前がわざわざ連絡する必要はない!」
私「あ、うん。」
マスター「まあ、良い話ではないだろうな、多分金だろ!金!」
確かに〝便りがないのは良い便り〟と昔から言ったもんだ。
私も口には出さなかったが、そんなことなんだろうなーと思っていた。
(実際はわからない)
もしかしたら、本当に身体の調子が悪く、余命宣告をされているかも知れない。
これまでの人生を振り返り、思い残したことがあって私に会いに来たのかも知れない。
〝最後に謝りたい〟と。
事実はわからない。
もしもそうなら、それはやっぱり父親本人の自己満足に過ぎない。
〝ただ誤ったことで自分が楽になりたいだけ〟
私は昔のことを思い出して不快な気持ちになるだけだろう。
結局、そういう人間は自分のことしか考えない、相手の気持ちなんかお構いなしだ。
とはいえ、仮にも父親だ。
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そして、マスターとの話の中で最終的に決まったことは、父親もしくは父の友人と名乗る人間が再度現れた場合、マスターが電話する形で落ち着いた。
私の父親はどうなっても知らないが、逆情したマスターが何をするか分からないからだ。
この話は今から半年くらい前の話である。
後に子どもだった私が知らなかったことが次々と判明するのであった・・
2024-01-15 12:00
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