グリーフを抱えた時、夫婦と言えども男性と女性では考え方が違う? [夫婦仲]
グリーフのプロセス・・・
何かの縁で出会い、交際期間を経て結婚。
ほとんどの人が夢や希望を持って新婚生活をスタートさせます。
ただ一緒にいるだけなのに、毎日が楽しく幸せを感じる日々。この時間が永遠に続けばいいのですが、現実はそんなに甘くありません。
「恋は盲目」「恋は麻薬」というように、好きな人ができると頭と心の中は支配され、その結果、理性を失い感情をコントロールできなくなることも・・・。
しかし、そんな恋も3~4年、または私たちのように子どもを失うような大きな試練(現実)に直面した時、恋の魔法は解けると言われています。
そもそも脳科学では、男性と女性では考え方に違いがあり、男性は空間認識に優れ、女性は直感力やコミュニケーション能力に優れていると証明されています。
つまり、どんなに強い絆で結ばれた夫婦でも、グリーフを抱えた時の男女の考え方の違いを無視できないということです。
実際、当ブログに寄せられたメッセージには、「夫がどう思っているのか分からない・・・」「孤独を感じる・・・」などといった声が多く届きます。しかし、そのように感じるのは自然なのかも知れません。
なぜなら、
『男女では、グリーフのプロセスが違うから!』
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男のプライド?
例えば、夫は自分の悲しみよりも家族を守ることを優先し、一足早く日常に戻らなければなりません。職種や会社の立場によっては、暗い顔どころかニコニコ笑顔で働かなければならない男性もいます。
「本当は泣きたいのに笑わなければならない・・・」それが夫にとって、どれだけ苦痛か。一日中、子どもを失った深い悲しみに襲われながらも、ひたすら耐えて耐えて耐え続け、誰にも弱音を吐かず闘っています。
これは男である前に日本人特有の「人に迷惑をかけない」という親からの教えや日本社会での暗黙のルールとして根付いていることが原因だと考えられています。
安らぎの場所・・・
そんな夫が唯一リセットできる場所が自宅。
男性の中には、何も考えずボーッとテレビを見ながら気持ちをリセットする人もいますし、どこかで心のコントロールをしなければ、怒り、憎しみ、嫉妬などの感情に支配され、全てを投げ捨てたい衝動に駆られることもあります。
妻にしてみれば、せっかく夫が帰って来たのに「話を聞いてくれない・・・」「何だか冷たい・・・」と感じることもあるでしょう。それは、妻に対して不満があるのではなく、気持ちのリセットが出来ていないからだと思ってください。
子どもを失った喪失感から、お互いを想い合う余裕はないかも知れませんが、だからといって邪険に扱うのは火に油を注ぐようなものです。
これは天使パパのブログなので、今回は男性の気持ちを全面に書いていますが、子どもを亡くした男性の気持ちを知りたい天使ママが閲覧していることを想定しています。ですから、全ての天使パパが同じ気持ちとは言いませんが、私も含め友人たちの意見をまとめてみました。
もちろん、女性も男性には分からない不安や悩みはあると思いますが、それは他の天使ママのブログを参考にしていただけると幸いです。
また、何度も当ブログで書いていますが、例え夫婦や血の繋がった家族であっても、グリーフのステージは異なります。
想いはひとつ・・・
もう一度思い出してください。
ひとつの命を守ろうと力を合わせていた日々を。
夫婦共に相手を大切に思っているからこそ、自分の悲しみまで背負わせないよう気を遣っているのではないでしょうか?表面的は違うように見えても、大切な子どもを失って辛いのは同じはずです。
自分では受け止め切れない喪失感や絶望感を体験すると、その感情が“悲しみ”から“怒り”へと変わり、ネガティブ感情から抜け出せなくなる人もいるそうです。
仮にその怒りを誰かにぶつけそうになったら、静かにその場から離れ、目を閉じ深呼吸することで冷静になれることもあります。
最近、ツイッターからのダイレクトメッセージや当ブログのコメント蘭から夫婦仲についての相談が増えています。プライバシーの関係で公開しておりませんが、子どもを失ってから夫婦関係が悪くなった話を聞いて、なんだか切ない気持ちになりました。
余計なお世話かも知れませんが、もう一度、私の想いを伝えたかったので、今回の記事とさせていただきました。
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2017-09-01 12:00
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