無意識に怖いことを考えている自分が恐ろしい・・・。 [メンタル]
絶品ピザ!
先日、道南のある道の駅に行って来た。
その道の駅の館内では、絶品ピザが味わえるという。
出発前は、「ついでだから寄ってみようか・・・」くらいの気持ちで向かった某道の駅だが、いい意味で期待を裏切ってくれた。後から知ったことだが、たった1枚のピザを食べる為だけに遠方から人が集まるほどの人気駅。
私たちが到着した正午には、Mサイズのピザが売り切れになるほど、店内は多くの人で賑わっていた。元々、道南方面に出向いた理由は“新鮮な海鮮を堪能する為” だから、ここで満腹になるわけにはいかなかった。
メニューを見ながら店内を見渡すと、誰もがピザを頬張りながらうなずいている。「そんなに美味しいのか・・・?」と考えていると、横から「マルゲリータLサイズ1枚」という声が・・・。
『あ~食べるんだ・・・(笑)』
番号札を渡され、ピザが焼けるまでの10~15分の間、館内を見て回った。そこで分かったことだが、この町はピザの他にもパン、ハム・ソーセージ、チーズ、ワインなどの特産物があり、素材には絶対的な自信があるようだ。
そして・・・
熱々のマルゲリータが登場。熱々のピザ生地にとろとろに溶けたモッツァレラチーズ、ソーセージ、チキン、トマトで構成された、まさに地産地消ピザ。
これまで道内各地で色々なピザを食べて来たが、私的には一番美味しいと思った。具材はもちろんだか、何より生地がうまい!わざわざ遠方からピザを求めに訪れるのも頷ける。
本題はここから・・・
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車イスの少女・・・
絶品ピザを堪能した私たちは、次の目的地へ向かうため席を立った。振り向くとすぐ目の前に車イスに乗った少女の姿が目に入った。
年齢は愛娘と同じくらい、怪我や病気というよりは、何らかの障害を持って生まれたのだろう。身振り手振りもなく、無表情のまま車イスに乗っていた。同行している父母と思われる2人は、ほとんど反応のない我が子に話し掛け、時折うつむき不安そうな表情をしているように見えた。
今から6年前、新生児仮死で生まれた愛娘に「ガンバレ!」と言い続けた。当時の私たち家族は、「何があっても守る!」「だから助かって欲しい・・・」と医師や実在するか分からない神にまで願った。しかし、私たちの想いは届かず、愛娘は天国へ旅立った。
でも、もし愛娘が助かったとしたら、目の前にいる家族のようになっていた。医師からは何らかの障害は必ず残ると宣告されていた。
愛娘が亡くなってから、「愛娘が生きていたら・・・」と妄想ばかりしていた。例えば、遊園地に行ったり美味しい物を食べたり、時には親子喧嘩したり恋愛中の愛娘を見てモヤモヤしたり・・・。
だけど、現実は目の前にいる家族のようにジェットコースターに乗るどころか、ピザ1枚もまともに食べることができなかっただろう。この6年間、愛娘を失った喪失感を自分の都合の良いように脳内変換していた。
都合が悪くなれば・・・
その証拠に何度も同じ過ちを繰り返し、助かる命さえ守らなかった。家族と言いながらも、誰もが自分のことしか考えていなかった。何か都合の悪いことがあれば、「愛娘を失った苦しみで、気持ちの余裕はなかった。」と言わんばかりの言い訳をしていた。
自分に限らず、みんな様々な想いや葛藤、悩みはあったと思うが、詰めが甘く青臭い家族だった。きっとそれぞれ頭の中では違うことを考えていた。だから、身内の中には「このまま亡くなった方が愛娘や私たちの為じゃないか・・・」と考えた人もいただろう。
口に出してはいけないことだから、はっきりと言われたわけではないが、それに近いことは2~3年前に言われたことがある。
『悔しいけど、何も言い返せなかった・・・。』
心では「何が何でも助かって欲しい!」と願う自分と「ただ生きていればいいのか?」と現実的に頭で考えるもうひとりの自分がいたのは事実。
それでも、当時の私は気持ちの方が圧倒的に強かった。強い気持ちを持ち続け、最後まで諦めなければ思いは届くと信じてやまなかった。
しかし、
『現実は違った・・・』
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2017-08-12 14:13
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