義父の急死と後悔する妻！

義父の急死！

義父が亡くなったのは、娘の一周忌を終えた翌々日。
突然の出来事に誰もが言葉を失っただろう・・・。



私の中で娘の一周忌が終われば、もう少し気持ちが楽になり、もっと前向きに過ごせるのでは？と思うようになっていた。



その矢先の義父の死は、私たち家族にとって大きな衝撃を与えた。
私は同じ失敗を繰り返し後悔した・・・。

優しい義父！

普段は言葉数も少なく控えめな義父だったが、お酒が入ると陽気になる楽しい義父だった・・・。



今でも印象に残っているのは、妻との結婚を承諾してもらう為に挨拶に行ったときである。



「結婚をお許しください！」と言う私に対して、「娘をお願いします！」と義父は涙ながら語っていた。



妻から聞いていた印象とは違い、出会いから亡くなるまでの間、ずっと可愛がってくれたことに感謝の気持ちしかない。



義父の親友たちに、「うちの婿はホントいい男なんだ！」と話していたことを聞かされたときは、すごく嬉しかったのを憶えている。



こんな私にも、「家族が出来たんだ！」と思えた瞬間だった。
そんな優しい義父が大好きだった・・・。

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私と出会う前の義父！

私と出会う前の義父は、相当ヤンチャをしていたらしい。
酔うと橋の手すりを歩いたり、バク転したり・・・。



趣味は音楽でたくさんのレコードやギターがあり、「どれも新品かな？」と思うくらい大切に使われていた。



お酒もすごく好きだったけど、身体を壊してからは控えていたらしい。
特に愛娘である妻の言うことは絶対で、多少反発しても最終的には妻との約束を守る義理堅い義父だった。

初体験は愛娘の死！

妻が身内で不幸を体験したのは、娘が初めてだった。
祖父母や親戚一同健在で、まさか娘の死が最初とは思わなかった。



妻は自分の感情をコントロール出来ず、もがき苦しんでいた。
私や両親、兄にあたることもあり、その中の誰かに落ち度があると、ここぞとばかりに不満をぶつけていた。



特に義父に対しては厳しくあたり、妻自身も今のままではダメだと気が付いていたはずだけど、自分では止めることが出来なかったと思う・・・。

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