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新生児仮死が、腎臓にまで影響か!? [出産]

さりげない兄たちの想い!

娘が生まれ、入院して早3日目。
もうひとりの兄から連絡があり、今日も送迎をしてくれるというのだ。



どうやら、前日送迎してくれた兄と相談した結果、少しでも私の負担を減らせるように交代で運転手をしてくれるらしい。



兄 『どうせ、まともに寝れてないんだろ?病院までの時間を利用して少しでも寝てろ!』



私は兄たちの優しさに甘えることにした。
病院までの短い移動時間だったが、睡眠時間があるのとないのとでは身体の調子が全然違った。



兄二人とは、改まってこういう話をしたことがないが、温かい家族を築くのが夢だった。



同じような家庭環境だった兄たちも家族への想いが強く、言うまでもなく私の気持ちは分かっていたと思う。



だからこそ、私の結婚を誰よりも祝福し、妻の妊娠を喜んでくれた。
自分の子どものような弟が、幸せになる日を心待ちにしていた。



まさか、娘がこのような形で産まれるとは思っていなかっただろうし、もがき苦しむ私を見て、また兄たちも心を痛めていたと思う。





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愛娘の経過報告!

病院に到着すると、いつものように担当医と看護師が私を待っていた。
『やはり、尿はあまり出ていないらしい・・・。』



娘の呼吸は、前日より安定しているように見えるが、全身がかなりむくんでいる。



医師の話によると、「ここまで尿が出ないのは、仮死状態で産まれたときに脳だけではなく、他の臓器にもダメージがあったのではないか?」という考えだった。



尿が出ない原因として、腎臓の損傷を指摘された。
脳への損傷も懸念されたが、それ以前に尿を出すことを最優先に治療をしなければ命が危ないらしい。



毎日変化する娘の診断に、不安と医師への疑念が消えることはなかった。
私はこの日も色んな葛藤を抱きながら、娘との面会時間を終えた・・・。



NICUを出ると、別室にいる兄の姿が見えた。
母の死のときでさえ、涙を流していなかった兄がモニターに映る娘を見て泣いていた。



私はすぐに兄の側に行くことが出来ず、時間が経つのを待った・・・。
少し経ってから別室へ行くと、いつもと変わらない兄が私を待っていた。



帰り道、まともに食事をしていない私にお寿司をご馳走してくれた。
『お前が倒れたら、妻と娘は誰が守るんだ!しっかり食べろ!』



全くその通りだ。
兄のスパルタぶりは、今でも健在だった・・・。



自宅に帰ると妻から連絡があった。
本当はあまり身体を動かさない方がいいのだが、病院から外出許可が下りたようだった。



翌日、妻と二人で娘に会いに行くことにした。



続く・・・






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