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どうして人は自分の悲しさ、悲しみを比べようとするのだろうか?【後編】 [別れ]

さて、前回に引き続き、

『どうして人は自分の悲しさ、悲しみを比べようとするのだろうか?』



本編の前に・・・、

今日さっそく【前編】の記事について、コメントをいただきました。



【前編】の記事は、自分なりに誤解のないよう慎重に書いたつもりです。

大切な家族を失って間もない方が見ると、不快に思う可能性があったからです。



ですから、コメントが届いた時は超ドキドキしながら確認しました。

『貴重なご意見、誠にありがとうございました!』





それでは、本編へ!

二人目は、親を病気で亡くした女性のお話です。



実はこのお話、一人目の子どもを亡くした女性の話と繋がっています。

前回の記事に書いたような事を、二人目の女性に話しました。



その女性は、

『自分が一番辛いとか、家族に当たるとか考えられないし、
        私の立場だったら、逆に申し訳ない気持ちになる。』



と答えました。

誰よりも家族を大切にする人の考え方ですね。



私も同感です。

しかし、その女性はもう一言付け加えました。

『子どもを亡くすのも辛いけど、親を亡くす事の方が辛い・・・。』



私はデジャブかと思い、そして、彼女に聞きました。

『どうして自分の悲しさと他人の悲しみを比べるの?』



彼女はこう答えました。

『本当に仲が良かった家族だったし、
一緒にいる時間が長ければ長いほど、たくさんの思い出や愛情がある。
だから、季節の変わり目とかでも、色々と思い出して涙が出るから・・・。』



私は母を8歳の時に亡くしているので、

親がいない悲しみや寂しさは分かります・・・。



でも、母と行った旅行の思い出(記憶)は僅かにありますが、

声や匂い、おふくろの味など全く憶えていません・・・。



ですから、その話を聞いた時に思いました。

『私は親の死というモノを知っているようで、本当は知らないのでは?』



彼女が語る親との思い出は、聞いている私まで温かくなる話でした。

しかし、子どもを亡くす事の辛さを経験した私には、

何だか、自分たち家族が悩み苦しんだ3年間を否定された気分になりました。



そのまま黙って聞き流す事も考えましたが、

『人との別れに対して、自分が一番悲しいとか、悲しさを比べたらダメだよ!』



と、つい口から出してしまいました・・・。

自分の答えが正しいのか、私自分にも分かりません。



でも、自分の悲しさ、悲しみを人と比べた時に、

『私の悲しさ、悲しみは一番じゃないかも・・・。』



と、もし思う事ができたら、悲しみは無くなりますか?

『いえ、私は難しいと思います・・・。』



悲しみを紛らわす事ができても、

自分の本当の気持ちまで、騙す事はできないでしょう。



この女性二人に共通して言える事は、

大切な人と別れる悲しさ、悲しみを克服する為には、

もう少し時間が必要だと思います。



その貴重な時間と経験によって、傷付いた心が成長し、

今まで見えなかった物が、見え始めてきます。



人は傷付き、悩み苦しむ経験をする事で、人の痛みが分かるようになり、

今まで当たり前だと思っていた事が、どれだけ幸せで大切なモノだったのか!?

気が付く事になります。



いつの日か、その経験を大切な人の為に生かし、

辛く悲しい思いをさせないように、全力で支えるべきだと思います。



しかし、私は幼少期からの経験を何一つ生かす事ができていません。

私は娘も義父も、そして妻も、誰ひとり守る事ができなかったのです。



だからこそ、

『私はもう二度と同じ失敗はしない!』

と心に決めました。



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