医師のおごりが招いた結末は? [後悔]
もしかしたら、医療ミス?
妻は少し血圧が高く、念のため管理入院していた。
入院中の医師との面談で、治療の経過や分娩方法を話し合う機会があった。
もしも出産予定日を過ぎて陣痛がない場合は、「帝王切開での分娩に切り替えるという内容だった。」
当時を振り返ると、その病院で帝王切開手術を行う場合、毎週水曜日と決められていた。(緊急時を除く!)
つまり、娘の出産予定日である10月26日(水)に帝王切開手術を受けなければ、翌週の11月2日(水)まで待たなければならない。(その間に陣痛がくれば普通分娩!)
正直、私たちは迷った・・・。
当時妻がよく言っていたのは、「赤ちゃんはお母さんのお腹の中に居る時間が長い方が良いらしいよ!」
子どものことを考えたら、出産予定日に帝王切開手術をするよりも、もう少しお腹にいた方が良いような気がしたし、妻の身体の負担も考えると、身体にメスを入れるのは望ましくない。
今思えば私たちの考えは甘く、人命を最優先するべきだったと後悔しているが、当時は陣痛がきて自然な流れでの出産が一番安全だと思っていた。
そこで、私たちは医師に希望を伝えた。
『普通分娩を希望しますが、何かリスクなどありますか?』
スポンサーリンク
医師の回答は?
確かに帝王切開を選択した場合、
切開した部分の傷の治りが遅く、術後の痛みに襲われる。
子宮の壁が薄くなるため、次の出産で自然分娩を選択すると子宮破裂の恐れがあるなど・・・。
逆に普通分娩を選択し陣痛がこなかった場合、陣痛促進剤を使用する方法があるが、これは妻にとって大きなリスクがあると説明された。
それは、妻の血圧が高いからである。
つまり、陣痛促進剤を使用すると「分娩を誘発すること」ができるが、その副作用で血圧が上がってしまい、分娩中意識を失ってしまう可能性があった。
しかし、当時すでに娘の体重は推定3000gを超えており、様子を見るには危険な選択だったのでは?と今は思っている。
出産予定日を過ぎているのは、妻だけではなかった!
妻以外にも陣痛がこない妊婦は数人おり、妻の出産を遅らせることにより調整したのでは?と疑っている。
この病院の産婦人科医はひとりしかおらず、妻より先に入院した妊婦を優先していたと思われる。
その理由は、
『モニターなどの医療機器が、一切、取り付けられていなかったから。』
医師は妻に対して、「予定日を過ぎているが大丈夫だろう・・・。」と判断したに違いない。
出産前夜、私が妻のお腹を目視したときでさえ、いつもと違う違和感を持った。
これは、医師のおごりではないだろうか?
天国と地獄の境界線!
娘の心音が少しずつ弱くなっていることに妻が気が付いてから、手術までは30分以上の時間が経過している。
その理由も、
『この病院には当直医がいないから!』
まるで不運だったと言われているみたいだが、
『日中なら助かる確率は高かった・・・。』
と病院側からの説明があった。
今冷静に考えると、速やかな対応をしていれば娘は助かったということであり、病院側に落ち度があったと認めた発言だった。
もしも当直医が病院にいれば、すぐに帝王切開手術を始められ、娘の命を救えたかも知れない。
NICUも完備されている病院であれば、より可能性はあった。
私たち家族の未来も、確実に今とは違う・・・。
全ての始まりはここから・・・
私たちは2度にわたり病院選びを間違ってしまった。
この失敗からの成功があるなんて思いたくはない。
娘の存在は、私たちには特別だから・・・。
そんな娘の死を経験してまで、成功したいとは思わない。
だから、「失敗は成功のもと。」という言葉は、すごく鼻につくから好きじゃない・・・。
続く・・・
スポンサーリンク
2014-04-25 01:28
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0