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父親失格! [幼少期]

父の人間性!

私は父のことをあまり知らない。
こんな言い方をしたら、少し語弊があるかも知れないが、ひとりの人間として父はどうだったのだろう?と考えるときがある・・・。



幼少期の生活を知っている兄は、そんな父を嫌っており、目の前に現れたら何をするか分からない。



そんな兄の口から出る言葉は、もちろん批判しかない。
もしも、私の甥が同じような環境にいたら、私も兄と同じ気持ちになるだろう。



『私の父は親としては失格だ!』





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お金がない!

父が育児を放棄し、毎日のように飲みに出掛けた結果、電気、ガス、水道、電話などのライフラインが止められ、私は空き家に忍び込むホームレスのような生活を送る日が増えた。



夏場なら何とかなったが、冬場はウィンドブレーカーなどを着て布団に入らないと寒くて眠れなかった。



風がないだけで、室温は外とあまり変わらない。
水道が出ないとお風呂に入ることも出来ず、トイレの水が流せない状況は本当に最悪だった。



洗濯も出来ず、毎日同じジャージを着て学校に行ったのを憶えている。
こんな不自由な生活でも、毎月のように繰り返されれば全く動じなくなる。
『ホント、慣れって恐ろしい・・・。』



でも、こんな幼少期の体験は悪いことばかりではない。
どんな環境にも対応できる柔軟性を身に付けることができた。
今の自分がいるのは、ある意味父のお陰なのかも知れない。



決して誰もが経験できることではない。
寧ろ、今はラッキーだったと思うようにしている。



私の精神的な強さも、このときに養ったのであろう。
それに、親には恵まれなくても兄弟や友人には恵まれた。
もしも、兄弟や友人がいなければ、自分はどうなっていたのか分からない・・・。






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