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最愛の娘へ、最初で最後の手紙! [別れ]

愛娘のためにできること!

娘にお線香を焚きに来てくれた親戚や友人が帰り、私と妻、兄二人と義父の5人で自宅に残った。
義母は親戚と一時帰宅し、翌日早朝に来ることに・・・。



本心としては、翌日の告別式に出席してくれる親戚も泊めたかったが、人数分の部屋と布団の予備がなかったため、仕方なく帰らせてしまった。



少しだけ親族のために広い葬儀場を手配すべきだったかと考えたが、娘のことを考えると自宅で葬儀をすることが望ましい。

娘のための葬儀だし、本来帰るはずの家に連れて帰って来たかった。
今でも、その選択は間違っていると思っていない。



娘の線香番は兄二人と義父が交代でしてくれた。
連日、睡眠不足の私たちのことを気遣い、少し休めと言ってくれた。



しかし、娘と過ごせる時間は刻々と過ぎていく。
寝て起きたら、娘と最後のお別れだと思うと寝る時間がもったいないと思った。



あと半日しか、娘と過ごすことができない・・・。
「親として娘のためにできることは何だろう?」とずっと考えていた。



私と妻は娘に手紙を書くことにした。


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子どもとの別れが、徐々に夫婦仲にまで! [別れ]

愛娘への感謝の気持ち!

娘が亡くなり、妻の入院する病院で一夜を過ごした。
もうこんな風に、家族三人で朝を迎えることができない・・・。
『悔しいの一言しかない。』



自宅に帰る前、娘にたくさん語りかけた。
『私たちのところに来てくれて、本当にありがとう!何もしてあげられなくて、ごめんね・・・。』



葬儀屋から病院に到着したと連絡が入り、娘を抱きながら病室を出ることにした。



その時、
妻 『10か月間、良いお父さんでした!』



と言われたときは、我慢していた涙が一気に零れ落ちた・・・。
私は妻に比べたら、娘のために何もしていない。



娘を命懸けで守ろうとしたのは妻であり、そんな妻に対して気の利いた言葉ひとつ掛けられなかった私が言われる資格はなかった。



私は妻に対して申し訳ない気持ちと、自分の無力さに、
『うなずくことしかできなかった・・・。』


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最初で最後の家族水入らずの一夜! [別れ]

愛娘の解剖中に・・・

不本意だったが、娘の解剖を受諾した。
家族全員が他の新生児がいるNICUで待機するわけにはいかず、娘の解剖が終わるまで、一階の広いフロアで待つことにした。



私も妻も、家族全員が娘の死という現実を受け入れられずにいた。
特に妻は、産後間もなく娘の病院へ通い、安静にすらできなかった。
肉体的にも精神的にも限界で、娘を想う気持ちが妻を動かしていた。



しかし、その最愛の娘を失ったことで、緊張の糸が切れたのであろう。
『妻が倒れた!』



すぐに産婦人科に運ばれ、点滴をした。
そんな身体なのに、妻は皆を気遣い謝っていた・・・。



本当は、これまで頑張ってくれた妻に、
『娘を産んでくれて、ありがとう!』



と言うべきところだが、そのときは言えなかった・・・。
女性の立場から考えると、その言葉ひとつあるだけで、精神的な面でも全然違ったのかも知れない。



でも私は、ドラマや映画ではないので、娘が亡くなっているこの状況で、きれいごとなんて口が裂けても言いたくなかった・・・。



『後に、妻から責められた出来事である。』


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親として、子どもの死因を知るべきか? [別れ]

愛娘の死!

2011年10月31日、午後8時22分。



『娘は天使になった…。』



死因は、
『急性腎不全との診断だった。』



やはり、尿を排出できなかったことが、娘の死へと繋がった・・・。
脳低体温療法も、あまり効果が見られなかったようだ・・・。


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子どもの死、天使になった娘と希望を失くした家族! [別れ]

愛娘の容態が急変!

医師 『娘さんの容体が急変しました!今夜が山場でしょう・・・。』



私はすぐ妻に電話をした!
恐らく私同様、携帯電話が鳴った瞬間から嫌な予感がしていたと思う・・・。


私 『もしもし、む・・・、むす・・・、む・・・、娘が・・・、』

妻 『何?ねぇ、どうしたの?どうしたの?』

私 『・・・。』


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